それぞれの成長や変化から「大人になった3人」を感じられるEP

プロデュースやブランド立ち上げなどそれぞれの活躍が目立っていたm-floがオリジナルメンバーで待望の完全復活!3月7日(水)ミニ・アルバム『the tripod e.p.2』をリリースする。彼らにとっても想い入れのある1枚、その制作秘話や曲にかけた想いを伺いました。

■Short Interview
LOADED(以下、L)_今回の3人での制作は、久しぶりという感覚や制作作業での変化はありましたか?

VERBAL
_「タイミングとしては今になってしまいましたが、僕と☆Takuは「いつかLISAとまた一緒にやりたい、また曲を作りたいね」とよく話していたんですよ。今回久しぶりに一緒にスタジオに入ると、やっぱりLISAにしかできないことがあって、m-floとして一緒にいてしっくりきています」
Taku Takahashi_「それぞれに変化や成長を感じました。VERBALは元々、家で歌詞を作り込んで来るタイプでしたが、最近の彼はスタジオでバイブスを感じ取りながら書くことが多くなりました。LISAもスピード感が上がったなぁって感嘆させられたり。けれど、面白く聴こえるやり方や感情をどう入れていくか、という探求の旅をする根本は今でも変わっていませんでした。あと、やっぱり昔からの仲なので、いろいろと難しい説明をしなくてもイメージが伝わるので話が早いですね」
LISA
_「時を経てみんな人生経験を積み、書いてきた歌詞に対しての説得力がとても強くなっています。そしてすごくリアリティが増しています。この2つは楽曲にとって、とても重要なことで、歳を重ねるごとに楽曲の内容がよくなっていくというのはプレシャスなこと。歳を重ねるっていいなと思いました。また、2人は相変わらずのハッピーボーイズで(笑)、相変わらず楽しいって感じました。そして、いつでも彼らとはそれぞれの役割分担があって、今回はより一層「チームプレイが強くなったのかな」と思います」

L_今回の制作は、m-flo初期のアプローチと比べてどのように変化していますか?
Taku Takahashi_「以前は楽器を使っていましたが、今はパソコンを使って制作することが多くなりました。なので、当時より今の方がこういった音を作りたいとイメージした音に近づくのが非常に簡単になっています。つまり、16歳の男の子がBillboardヒッツのサウンドを簡単に作れちゃう時代でもあるんですよね。誰でも作れてしまうから、オリジナルを作るのが非常に難しい時代。だからこそ自分の得意なところは何かといろいろ向き合ったりしながら、「今のサウンドを昔の僕が作ったらどういう風に作るか」と意識しながら今回は作っています」
VERBAL
_「決定的に今までと違うのは、3人とも大人になった、ということ。デビューしたての頃は、やりたいことを1曲にぜんぶ打ち込もう、トレンド関係なく自分たちの感じるままに作ろうという気持ちが強かったんですよね。「オレ!」の部分が強かったし(笑)、全体を相対的に見られていなかった。でも、僕はいろいろなアーティストさんとフィーチャリングさせていただいたり、m-floとして〈loves〉シリーズをやったりするなかで音楽以外のことも経験してきたり、☆Takuも制作で言うと映画やドラマのサントラやったり『block.fm』をやったりして、それぞれに特別な経験を積み重ねてくると、「AじゃなくてBでもいい曲作れるよね」って気持ちになれた。今は余裕を持って、俯瞰して曲作りができるようになりました。僕個人だと、スタジオへ行ってからフィーリングでリリックを考えることが多くなりました。スタジオでアーティストやスタッフと話してから言葉を考える方がリアルな歌詞が生まれやすかったりするのかなと思っています。LISAにアドバイスをもらったりもして、自分のリリックノートとか使わなかった歌詞のストックを見返したら、昔は良い意味で変な感じがあったと思えたので、リリックの書き方も初心に戻って書くようにしています」
LISA
_「みんな大人ですから、お互いにリスペクトし合う気持ちも高まってるし、ここからここは踏み入れないといった暗黙の了解もあるし。ふたりともDJだったりPKCZ®︎だったりと別の仕事があるけれど、私としてはもっとこっちを向いて欲しいなって思う時もあるんです。m-floだけを見てくれないかなって。なぜ私がそう感じるのか。それは、やっぱりここがホームグラウンドだから。グループに対する愛情が強くあったんだなってよくわかりました。今回、それを改めて再認識できたので、2人にもっとm-floへ振り向いて欲しいんです。彼女みたいなもので「こっちに戻ってきて」っていう役割になってきたかなと思っています。以前はそれが☆Takuちゃんの役割だったんだけど、今度は私が彼女じゃなくて、お母さんみたいになっています(笑)」

L_楽曲についてもお伺いします。映画『去年の冬、きみと別れ』の主題歌になっている「never」はどのような想いから作ったのでしょうか?
Taku Takahashi_「映画のプロデューサーの方からバラードのリクエストをいただきました。映画の作品の中で流れるものなので、そこにフィットするもの、それも僕らが持っているものの中で、その映画にフィットするところを考えて作りました。脚本も読ませていただきましたが、LISAが脚本を読んで早いうちに映像も観て、映画の作品性を把握していてアイディアがどんどん出てくるから「それで行こうよ」という感じで進みました。実は「never」の前に1曲作っていて、監督も映画サイドのチームも気に入ってくださったんですが、ワルツのイメージが映画に合わなくて、ストレートなバラードに作り直して「never」ができ上がりました。アイディアが降ってくるっていう表現があるけれど、僕はやり続けてやり続けて、試して足して、引いて間違えてを繰り返して「これだ」って思う瞬間が来る。こんな風にやり続けないとたどり着かないんですよね」
LISA
_「いろいろな形に解釈できる歌詞にはなっていると思いますが、私はm-floへ送ったラヴソングとして書きました。冒頭から〈全てを許して〉と言っているくらいなので(笑)、彼ら(VERBAL、☆Taku)に向けた私からの1曲ですが、m-floからファンの方に向けた曲でもあります。自然と出てきた素直な気持ちを表現しているので、リスタートらしい曲だと思います」

L_最後に、今作でm-floとしてのどんな一面を提示できると感じていますか?
Taku Takahashi_「m-floっていうのは様々な色を持っているよ、ということで、1曲ではなく、あえてEPにしました。さらに原点回帰的な意味で『the tripod e.p.2』というタイトルにしています。今の時代って11曲で判断されてしまうかもしれないけれど、この作品はEPとして世界観を作っているので、そんな聴き方をしていただけたら嬉しいです」
VERBAL
_「手前味噌ですが、m-floみたいなグループってよくも悪くも、他にいないなって思っています。なので、15年ぶりになるLISAとの再始動もそれだけ楽しみですし、m-floフレーバーを待っている人も十二分に楽しめる作品をお届けできると思います。もう、アルバムも作り始めているので、期待していていただけたらと思います」
LISA
_「再始動したばかりですが、ゼロからのスタートだという気持ちが強いので、これまでのm-floらしさだけでなく、ここからどんな一面が出てくるかを楽しみにしていてほしいです。ここがキックオフです」

【INFORMATION】
m-flo
ミニ・アルバム『the tripod e.p.2』(rhythm zone
2018
37日(水)発売
[CDDVD]RZCD-86505/B ¥2,000+
[CD]RZCD-86506​ ¥1,200+

【問】
rhythm zone
URLm-flo.com/discography/