日本文化を継承しつつもダダイズムを感じさせる独自の世界観

2015年にパリコレクションデビューして以来、デザイナー森田マサノリ氏の紡ぐダークで退廃的、そして日本の伝統技術をMIXした独特なデザインスタイルで世界的に人気を集める「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」が先日、パレ・ド・トーキョーにて2018年春夏コレクション“LOSING POWER”を発表しました。今シーズンは「クリスチャン ダダ」が得意とするジャカード織りの甚平風ボンバージャケットや浮世絵師・歌川国芳の作品をイメージした刺繍入りのスーベニアジャケットなど、日本文化を取り入れつつもフランスのストリートアーティストであるゼウス氏のリキッド作品から着想を得た“ドリッピング(溶けたような加工やデザイン)”がメインとなっています。さらに森川氏のコアルーツである不完全性への美学を投入した定番のレザージャケットには、顔料を重ねたクラッキングレザーを採用。このような視覚的なコラージュを駆使することで、森川氏が発する金や権力を持つ者と残された社会に対してのアンチテーゼとも捉えられる力強いメッセージ性を宿したコレクションに。
ファッションを通して社会への問題提議、ファッション本来の意味を捉えた「クリスチャン ダダ」から今後も目が離せません。

TEXT_Ryohei Tomioka(LOADED)

【問】
CHRISTIAN DADA TOKYO
[TEL]03-6451-1056
[URL]www.christiandada.jp