ETRO 2017 S/S Collection Interview 山崎育三郎 妖艶なプリンス

2017.03.21 Tue

ミュージカル界のプリンスとして、類稀な才能を発揮する山崎育三郎。 不意に見せる淀みのない麗しい表情は、実に神秘的。そして官能的でもある。ここではそんな山崎育三郎が、エトロの妖艶な魅力を引き連れ新たなステージへと向かう。
ジャケット¥210,000、カットソー¥39,000、デニムパンツ¥120,000、ポケットチーフ¥16,000(すべてETRO/エトロジャパン)

しとやかでいて気品に溢れている。 長年ステージで鍛え上げられた凛とした立ち姿は、ため息が出るほどエレガントだった。幼少の頃、ミュージカルに魅せられ、 12歳にして初舞台を経験。その後、音楽大学付属の高校に進学。アメリカへの語学留学を経て舞台を学び、 その道一筋で活動してきたという実力派俳優、山崎育三郎。30歳を目前とした、2015年にTBS系ドラマ『下町ロケット』に出演し、ドラマは空前の大ヒット。さらにその好演が功を奏して、 その名を全国へ轟かせた。
「29歳の時に出演した『下町ロケット』が、間違いなく僕の大きな転機にな りました。ミュージカル一筋だった生活から、映像の世界にチャレンジする きっかけになったわけですから。もともとミュージカル好きで、この世界だけで生きていくという想いで10代、20代を必死で駆け抜けてきました。その節目になる30歳手前というタイミングで素晴らしい作品と出会えたこと、また違う世界にトライできたことに感謝しています。ミュージカルの世界では、早いもので2〜3年も先に公演される作品の出演オファーをいただくこともあり、今までは数年先のスケジュールが決まっている状態でいることが多かったのですが、この時期は映像の世界に挑戦すると決めていたので、舞台のスケジュールを入れずにいました。正直にいうと、この先どうなるかわからないという心配の方が大きかった時期だったんです」

スーツ¥270,000、ニット¥103,000、首に巻いたポケットチーフ¥19,000、シューズ※参考商品(すべてETRO/エトロ ジャパン)

 今まで、自分がいた世界から一度離れる。いわば転職するような気持でいたという。ミュージカルは、外 国人のカツラを被り、メイクをして、派手な衣装に身を包んで舞台に立つ。ただし、トライした映像の世界では、メイクや派手な衣装はなし、現代人 の普通の日常を演じるといったものだった。歌もダンスもなければ、オーディエンスの反応もない。どちらも芝居という共通点はあるが、その表現方法は似ても似つかないものだった。しかし、山崎育三郎は、そんな不安を感じさせないほどの堂々とした存在感を披露し、ストーリーを盛り上げる重要な役を見事に演じた。

「お客さんの前でなく、カメラの前でお芝居をするのが、最初はすごく戸惑いました。ただ、周りは一流の役者さんばかりの現場だったので、ただ必死についていこうという気持ちでやっていました。『この現場は、日本のドラマ界で最もハード』と先輩の役者さんから言われていたので、とにかく必死でやろうと心に決めて挑みました」

ジャケット¥330,000 ※スーツ価格、シャツ¥36,000、ネクタイ¥22,000(すべてETRO/エトロ ジャパン)

その後、山崎育三郎は、ドラマだけでなく、バラエティ番組の出演もコンスタントにこなし、そのポジティブな人柄でも多くの人を魅了した。2016年の公演された出演舞台『エリザベート』は、東京・博多・大阪・名古屋で4ケ月間にわたって上演されたが、チケットはすべてソールドアウト。「これほど入手困難なチケットは珍しい」との声が劇場関係者から上がった。

「仕事の幅を広げることによって、自分を知ってもらい、ミューシジカルに興 味を持ってくれた方かが増えてくれたことかが本当にうれしいです。ミュージカルは、歌とダンス、芝居で成り立っていますが、それ以外にも、時にピアノやアクロバットなども求められることがあります。本番の約2カ月前 から稽古が始まり、メンバーと毎日一 緒に過ごし、ディスカッションしながら作品を作っていきます。完成するまで、大変な時間と労力をかけて作り上げていくエンターテインメント。それがミューシジカルなんです。そんなエンターテインメントの集大成を多くの 人に、ぜひ劇場で体感していただきたいです」

スーツ¥270,000、ニット¥103,000、首に巻いたポケットチーフ¥19,000(すべてETRO/エトロ ジャパン)

昨年は、シンガーとしても活躍。カバーアルバム『1936~your songs~』のヒットが記憶に新しい。また、4月21日より公開されるディズニー・アニメーションの完全実写化映画『美女と野獣』では、野獣役のプレミアム吹替版を担当。その活動の幅を確実に広げている。「ディズニー作品に携わることが子供の頃からの夢だったので、特別な想いがある」という山崎育三郎。「作品にかける想いや 熱、愛情を人一倍注ぐことが大切」だと続けた。

ジャケット¥210,000、シャツ¥53,000、ショール¥46,000、パンツ¥83,000、ベルト¥46,000、シューズ¥103,000(すべてETRO/エトロ ジャパン)

「関わる作品を深く知り、役に精一杯の愛情を注ぐ。そして、誰よりもその 愛情が深ければ深いほど、その仕事が成就すると思っています。常に妥協することなく、どんなことでも『こうなりたい、こうやりたい』って強く思って、自己暗示をかけています。そして、どんどんハードルを上げていくことで、自分が目標へ向かってシフトしていくような感覚があります。そんなハードルを越えるたびに、自分が強くなっていく気がしています。今後も、ジャンルの垣根を超えた表現を積極的に行って、さまざまなエンターテインメントに関わっていきたいです。そしていつか、映画『ラ・ラ・ランド』のようなミュージカル映画を日本オリジナルで実現することが夢です。すべて、日本で生まれたストーリーと音楽で。舞台で展開するようなミュージカルではなく、映像の特徴を生かしたようなミュージカル。それができたら日本のミュージカルの可能性がもっと広がるものだと信じています」

ジャケット¥210,000、カットソー¥39, 000 、デニムパンツ¥120,000、シューズ¥76,000、ポケットチーフ¥16,000(すべてETRO/エトロ ジャパン)その他 スタイリスト私物

ジャケット¥190,000、シャツ¥56,000、パンツ¥43, 000、サングラス¥45, 000 (すべてETRO/エトロ ジャパン)

Profile
山崎育三郎(やまざきいくさぶろう)/ 1986年生まれ、東京都出身。2007年ミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役 に抜擢。甘い歌声、確かな演技力で『モーツァルト! 』『プリシラ』等、数々の作品にて主演を演じる。2015年TVドラマ『下町ロケット』での好演が話題に。昨年カバーアルバム『1936 ~your songs~』を発売。4月18日スタートのドラマ『あなたのこと はそれほど』に出演決定。4月21日より公開のディズニー映画『美女と野獣』では、野獣役の吹き替えを担当する。

Photo_Hiro Kimura(W) 
Styling_Go Momose 
Hair&Make_Koichi Takashi(Nestation)

【問】
エトロ ジャパン
TEL : 03-3406-2655
http://www.etro.com