Interview 三浦翔平 芝居の正解をとことん追求して

2017.03.21 Tue

 昨年から今年にかけて三浦翔平の快進撃が止まらない。TBS系『ダメな私に恋してください』、フジテレビ系『好きな人がいること』、テレビ朝日系『奪い愛、冬』といった話題作への立て続けの出演。さらに現在は、映画『ひるなかの流星』が公開中だ。特に、今年初頭に放映された『奪い愛、冬』では、倉科カナ演じる主人公「光」を元カレである大谷亮平演じる「信」に奪われ、心神喪失の中で、次第に人格が崩壊していく姿を演じ、その怪演が大きな反響を呼んだ。持ち前の甘いルックスと抜群のスタイル。そしてナチュラルな色気から、恋愛ストーリーの需要が高い俳優といったイメージが強い三浦翔平。そんな彼にとって、まさに真骨頂といえる作品となった。

「『奪い愛、冬』の撮影期間は本当に集中してました。限られた条件の中で、芝居の正解を探しながら。芝居の価値観はおそらく人それぞれで、正解はないのかもしれませんが、それは役者が導いていかないといけないもの。でも、そこに説得力やエンターテインメント性がないと観ている人たちに楽しんでいただけないんで。だから、とにかくベストなパフォーマンスをすることに徹底してました。この作品では、精神が次第に崩壊していく男の姿を想像して、自分なりの解釈で表現しました。後半は毎回、瞳孔を開いての猟奇的な芝居だったので、体力と精神力はかなり消耗しましたけど(笑)。今年の目標は『挑戦』なんで、結果自分の表現の幅を広げることができた、いい経験になったと思っています」

ジャケット¥500,000、シャツ¥83,000、パンツ¥145,000(すべて Dior Homme /クリスチャン ディオール)

現在、公開中の映画『ひるなかの流星』は、人気コミックの待望の映画化作品。この映画は、永野芽郁演じる「与謝野すずめ」と三浦翔平演じる「獅子尾五月」、そして白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)演じる「馬村大輝」の三者で展開するラブストーリー。生徒と教師、同級生によるピュアで切ない三角関係が描かれている。

「この映画は、若いキャストばかりだったのでとても新鮮でした。若いのにまとまりがあって、みんなちゃんとしてんなって(笑)。自分のほうがちょっと先輩なんで、知っていることはしっかりと伝えて。共演した亜嵐とは一緒に焼肉屋へ行っていろいろ語りました。自分の体験談だったり、エンターテインメントについての考え方だったりを。とてもいい時間でした」

コート¥425,000 、ジャケット¥261,000、パンツ¥130,000、シューズ¥121,000(すべて JIL DANDER/ジル・サンダー/オンワードグローバル ファッション)

リアルでもなければ、フェイクでもない芝居という表現。答えはないのかもしれないが、その答えは観る者が見つけていく。以前から三浦翔平は、俳優を続けていくために「人間をもっと深く知りたい」と語っている。その発想は常に独特で、アイディアに溢れている。

ジャケット¥402,000、シャツ¥97,000、 パンツ¥116,000(すべて LANVIN/ランバン ジャパン)

「例えば、ある日突然、部屋に強盗が入ってくる。そして強盗からナイフを突きつけられたら、人は必ず固まるんです。想定以外のことが起こった瞬間や生命の危機を感じた瞬間に、人は何もできず固まるだけなんだそうです。けれども、『今日、強盗が入るかもしれない、襲われるかもしれない』と予め想定していると、それに対処する能力が発揮できるらしいんです。そんな人間の深層心理についてすごく興味があって、何か芝居に活かせないかなと現在模索中です」

ブルゾン¥379,000、中に着たパーカ¥163,000、イヤリング¥38,000(すべてGivenchy/ジバンシィ表参道)

今年、29歳を迎える三浦翔平。30代を目前にして、今度は俳優業をさらに追求するとのこと。それから制作サイドにもっと携わって、エンターテインメントの世界を俯瞰で捉えることを目標としている。いずれはプロデュースする側への移行も視野に入れている。

「前回のインタビューの時にも話しましたが、圧倒的に才能がある若い人が出てきたら、すぐに席を譲りたい気持ちでいます。その頃には、自分の演技についてのスタイルもしっかり固めて、それを伝授できるくらいになっていたい。そして、今興味がある『脳科学の本』などを演技にしっかりと反映できるように、分析と研究をしていきたいです。経験だけでは理解できない、人間の真の姿が表現できる俳優に自分がなれていて、それをさらに若い人たちへアドバイスできるようになっていけたらいい、と思っています。そうなった頃に、『芝居の正解』を見つけられているのかもしれないですね」

Profile
三浦翔平(みうらしょうへい)/1988年生まれ、東京都出身。2008年日本テレビ系『ごくせん第3シリーズ』で俳優デビュー。2011年映画『THE LAST MESSAGE 海猿』で第34回日本アカデミー賞新人賞を受賞。今年連続放映されたテレビ朝日系『奪い愛、冬』での怪演が話題に。現在映画『ひるなかの流星』が公開中。今夏には、デビュー10周年イベントを開催する。

Photo_Masayuki Ichinose(W) 
Styling_Miyoko Onizuka(Ange) 
Hair&Make_Emiko Shimizu(maroonbrand)

【問】
クリスチャン ディオール
TEL : 0120-02-1947

ジル・サンダー/オンワードグローバル ファッション
TEL : 0120-919-256

ランバン ジャパン
TEL : 03-4500-6172

ジバンシィ表参道
TEL : 03-3404-0360