あの世界的な映画祭で最優秀芸術賞を受賞した
劇団EXILE 青柳翔主演の「たたら侍」が5月20日(土)に公開

2017.04.28 Fri

映画『たたら侍』
2017年5月20日 新宿バルト9、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開
©2017「たたら侍」製作委員会

日本の素晴らしさを改めて感じることができる超大作がついに公開

日本公開に先立って出品された第40回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術賞、そしてアメリカ・バイユー映画祭でグランプリなど数多くの快挙を成し遂げた『たたら侍』。1000年錆びない鉄“玉鋼”を生み出す製鉄技術“たたら吹き”を生業にする村に生まれ、その伝統を守ることを宿命づけられた男・伍介を演じる「劇団EXILE」の青柳翔に本映画に対する想いを聞いてみた。

SPECIAL INTERVIEWPhoto_Hirano Takashi

LOADED(以下 L)_まず『たたら侍』の話を伺ったのはいつ頃だったのでしょうか?
青柳翔(以下A)_錦織監督からお話を伺ったのは、隠岐諸島に伝わる古典相撲と家族の絆を題材にした『渾身 KON-SHIN』のプロモーションのときでした。また一緒に仕事をしたいという話の際に、軽い感じで監督に「時代劇なんてどう?」と言われて。でもその時はHIROさんやATSUSHIさん、AKIRAさん、直己さんといった同じ事務所の方はもちろんですが、まさかこんなにたくさんの方々が協力してくださるような作品になるとは思ってもみませんでした!

L_最初に脚本を読まれた時はどのような感想を持たれましたか? そして伍介というキャラクターは、どのような人物だと感じましたか?
A
_まず最初に感じたのは、主人公の伍介は人を斬らない侍ということですね。そこには時代劇にありがちな血しぶきが飛び散るといった描写がなく、ラストに向けてどのように役を演じたら良いのか自分でも考えましたし、監督にも相談しました。そして行き着いた先が、伍介という人間の成長をうまく見せていくことでしたね。村を守りたいという想いから侍になることを決心した男ですが、とにかく何度も失敗をする人間なので演じるのはとても難しかったです。ですが難しい役だからこそ、周囲の人たちからのアドバイスを参考にすることができたので、役者として貴重な経験になったと思います。

L_伍介を実際に演じてみて、青柳さんと共通する部分はありましたか? また共演なさったAKIRAさんや小林直己さんの印象もお聞かせください。
A
_個人的には、似ていないと思いますね。僕は台本を読んで役柄になれるように意識をしました。そしてお2人とも演技はもちろんですが、役者として現場での立ち振る舞いなどいろいろ学ぶことが多かったです。中でも殺陣のシーンは圧巻でしたね。これは映画を観てのお楽しみですが……。

L_勾玉の首飾りをかけるなど、今までの時代劇にはないファッション性を感じた映画でしたがその点はいかがでしたか?
A
_今回の衣装は「EXILE」をはじめ、アーティストの衣装も手がける「LDH apparel」が担当したので、今までになかった時代劇の世界観になっています。例えば伍介の衣装は、デニムのような生地を加工して作っているんですが、カスリと呼ばれる出雲地方の生地に着古したようなダメージ加工を施すことで着心地も柔らかくて愛着が湧きましたね。でも草鞋は動きづらくて苦戦しました(笑)

L_今回の作品を通して、ご自身で一番印象的だったシーンはどこですか?
A
_劇中で「憎しみの連鎖を断ち切る」といった意味合いの言葉が2回ほど出てくるのですが、そこがこの作品に込められた最大のテーマのひとつだと個人的には思っています。もし大切な人を殺されたら、復讐を考えてしまうのは自然な心の動きなのかもしれませんが、それを繰り返していたらさらに復讐心が生まれてしまう。怒りに身を任せるのではなく、許すことの大切さなど、いろいろ考えさせられる作品になっていると思います。

L_ズバリ、青柳さんが考える一番の見所はどこですか?
A
_美しい映像をはじめ、素晴らしいアクションシーン、そして伍介がいかに苦しみの連鎖を断ち切るかという物語まで、スタッフみんなのこだわりが詰まった作品になっています。そういう意味では、どこかひとつではなく、すべてが見所になっています!

L_最後に映画『たたら侍』が伝えようとしているテーマはなんですか?

A_本当に色々なテーマを含んだ作品になっていると思います。伝統を守ること、憎しみの連鎖を断ち切るメッセージでもあります。そして日本の心を美しく描きながら、世界の人が観ても共感していただける作品を目指した映画作りとしての挑戦していく姿勢もこの映画の裏テーマのひとつではないかと思っています。そんなさまざまなメッセージを観ていただいた皆さんなりに感じ取っていただけたら嬉しいです。

【Profile】
青柳 翔(あおやぎ しょう)/1985年4月12日生まれ。北海道出身。舞台『あたっくNo.1』で俳優デビュー。その後劇団EXILEのメンバーとなり、映画・ドラマ・舞台などで幅広く活躍している。映画『今日、恋をはじめます』で、第22回日本映画評論家大賞新人賞を受賞。錦織良成監督とは主演した『渾身 KON-SHIN』につづいてタッグを組む。主な出演作品は『東京難民』、『極道大戦争』、『HiGH&LOW THE MOVIE』、ドラマ`『聖女』、『ファーストクラス』、『残花嫽乱~美しき罠~』、『ワイルド・ヒーローズ』、『きんぴか』など多数。持ち前のファッションセンスと端正な顔立ちで本誌『LOADED』にも度々登場。

 

■STORY
村下と呼ばれるたたらの技を後世へと伝承してゆく伍介が、幼い頃に鋼を狙った山賊に村を襲われそこから“強くなって村を守りたい”という一心で侍になろうともがく。だが青年には厳しい現実が待っていた……。

伍介の親友・新平を演じるのはEXILE」「三代目J Soul Brothersのパフォーマーとして活躍する小林直己。村を守るには揺るぎない覚悟が必要がと信じ、自らの思いに正直に行動をする村長の息子として伍介(青柳翔)と対照的なまっすぐな青年を熱演。

そして武士として刀を抜かず戦わずして解決をすることが真の強さであると伍介を諭す武士・尼子真之介をEXILEのパフォーマーAKIRAが演じる。

■青柳 翔
40回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術賞を受賞した際の主演 青柳さんのコメント
「今回多くの賞をいただくことができて大変嬉しく思っております。そして改めてHIROさん、錦織監督、スタッフの皆さまなど、応援してくださった皆さまのおかげでこのような作品に携われて感謝しております。監督とは前作の『渾身 KON-SHIN』のときに誓った『またモントリオールに来たい』ということが実現でき、そして賞までいただけたことに感無量です。この『たたら侍』という作品は、日本の文化や伝統を世界の方々にも知っていただきたいという思いから生まれました。日々悲しい出来事やニュースが続く中、『悲しみからは何も生まれない、悲しみの連鎖を断ち切る』という簡単ではないけれども、より良い未来に向けたメッセージも詰まっている作品になっています。日本だけではなく、世界中の人たちに観て、素直に感じて欲しいと思っています」。

最後にこの映画を通して“ものつくり”に対する誇り、そして製鉄技術「たたら吹き」を受け継ぐことを宿命づけられた青年の姿を通して、世界が抱える戦いの意味を深く考える時間ができると良いだろう。公開まで残り数週間だが、取り急ぎ予告ムービーをチェックしておくことをオススメしよう!

 

■原作・脚本・監督 錦織良成 ■エグゼクティヴ・プロデューサー EXILE HIRO
■主演 青柳翔/小林直己、田畑智子、石井杏奈、山本圭、高橋長英、甲本雅裕、宮崎美子、豊原康補、早乙女太一、AKIRA、笹野高史、中村嘉葎雄、でんでん、佐野史郎、菅田俊、音尾琢真、品川徹、奈良岡朋子、津川雅彦
■主題歌 「天音(アマオト)」(rhythm zone)作詞 EXILE ATSUSHI/作曲・編曲 久石譲 歌 EXILE ATSUSHI
■製作 「たたら侍」製作委員会(LDH JAPAN、GMOインターネットグループ、エイベックス・ピクチャーズ、ローソン、青山商事、AOI Pro.、朝日新聞)
■配給  LDH PICTURES ©2017「たたら侍」製作委員会
■URL:https://tatara-samurai.jp/

 

TEXT_Ryohei Tomioka(LOADED)